肝心な時に判断ができない。
もっと早く判断しておけばよかった。
こんな悩みを抱えているビジネスパーソンは多いのではないでしょうか?
仕事で素早い判断したい方、必見です。
実際に自分も取引先との交渉で判断が遅く、他社に案件を持っていかれてしまったことがあります。
非常に悔しい思いをしました。
ビジネスマンは素早い判断を求められることが多いのではないでしょうか。
今回、紹介する判断を速くする思考法が「OODAループ」です。
OODAループの概念を取り入れることで速く決断ができるようになります。
多様化する社会には必須の判断スキルです。
では、詳しく説明します。
この記事は2~3分ほどで読めます。
OODAループとは?
そもそも「OODAループ」という言葉自体を初めて聞く方も多いと思います。
自分も実際に今年になって初めて知りました。
では「OODAループ」とはどのような概念なのかというと
OODAループ(英語: OODA Loop、ウーダ・ループ)は、意思決定と行動に関する理論。
アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐により提唱されて、元々は航空戦に臨むパイロットの意思決定を対象としていたが、作戦術・戦略レベルにも敷衍され、更にビジネスや政治など様々な分野でも導入されており、コリン・グレイらにより、あらゆる分野に適用できる一般理論(Grand theory)と評されるに至っている。
出典:Wikipedia
もとはパイロットが矢継ぎ早に状況が変わる中、適切な判断をする為の思考法でした。
なぜ、今、OODAループなの?
現代社会はVUCAという言葉がよく使われます。
インターネットの普及により、場所、時間を問わず人が繋がるようになりました。
様々な価値観が交錯する何が正解なのかわかりにくい時代になっています。
過去の経験法則によって成功を導くという手法は通じなくなってきています。
時間をかけて答えを導きだしても正解でないことも多くあります。
論理的思考で答えを導きにくくなっています。
時間、コスト、多くのものが無駄になります。
まず、行動をして、間違っていると感じた場合に素早く修正するというやり方が現代において、非常に有効になってきています。
その考え方こそ、OODAループなのです。
OODAループの説明
まず、この図をご覧ください。
OODAループとは図の通り
Observe(みる)
Orient(わかる)
Decide(きめる)
Act(うごく)の頭文字をとったものです。
では、一つずつ意味を見ていきましょう。
O-Observe(みる)
まずは観察です。
自分自身の解釈や判断を入れずに、ありのままをみるという事です。
O-Orient(わかる)
理解する事です。
見たもの、気づいたことを自分なりに理解して納得する事です。
状況についての仮説立てを行います。
OODAループにおいて最も重要なプロセスになります。
D-Decide(きめる)
判断する事です。
速さに重きを置くOODAループでは基本的に意思決定は行わず、可能な限り直感をもとに判断します。
A-Act(動く)
実行する事です。
重要なのは単に行動するのはなく、結果が出るように行動する事です。
この4つのアクションの組み合わせを高速で回して成果を出していく概念です。
PDCAとは何が違うの?
PDCAは「計画を立てる」ことから始まるのに対してOODAループは「みる」から始まります。
この事が二つの考えた方において実行速度の違いとして表れています。
PDCAは計画を立てるのにある程度の時間を要します。
また、ある程度、予測のできる環境下では効果を発揮しますが状況が都度、変わるような環境下においては適してはいないと言えるでしょう。
その点、OODAは「みる」から「きめる」までのプロセスを素早く行えるという利点があります。
そして、素早い判断は臨機応変に対応できる時間をも生み出すことが出来ます。
OODAループ、どんな感じで仕事に活かすの?
OODAループの特徴としてはOODAを繰り返しながら状況に応じて都度、調整を加えます。
その事で変化に対して高速で臨機応変な対応が可能になります。
では、実際にどの様に仕事で活かすのかを例を取って見てみます。
自分は飲食業界で勤務しているので飲食店の営業時間を例にとって説明します。
Observe-営業の利益が低いというデータがあり、深夜12時まで営業しているが深夜10時以降の営業はデータ上赤字である。
Orientー深夜10時以降は人件費が深夜割増で経費増、来店客数が少ないため売り上げ減、その為、利益を食いつぶしているのではないか。深夜10時以降の営業時間を変更すれば更に利益は伸びるのではないか。
Decide-営業時間を深夜10時までに変更する事を決める。
Act-実際に営業時間を変更。
この後、実際に深夜10時までの営業のデータがでるので分析して行動に修正を加え続けることで適正な営業時間が算出できるようになってきます。
重要なのは都度、修正を加えて最良の結果を残すことです。
初めはうまくいかなくても修正を加え状況をよくすることが大切です。
まとめ
OODAループの概念はやはりビジネスマンにとって有益な概念だと思います。
やはり、決断を速くして動くことで
- 速く動いた分、チャンスが増える
- 速く動いた分、選択肢が増える
- 速く動いた分、主導権が取りやすい
実際に速く動くとその後の仕事に修正の時間が取れるなどのゆとりがでる。
競合他社よりも早く、顧客にアプローチできる。
など優位性を実感できます。
自分も上司に企画書を上げるときに完成度60%ほどで期限よりもかなり前倒しで提出しています。
もちろん、ダメ出しはありますが修正する時間に余裕があるので結果、良い企画書ができることが多いです。
ただし、前倒しが速すぎる事を嫌う上司もいるので上司の期限に対する感覚は見極める必要があります。
その為に必要な概念OODAループ
O-Observe(みる)
O-Orient(わかる)
D-Decide(きめる)
A-Act(うごく)
を意識して仕事に取り組んでみると今までとは違った結果が得られると思います。
昨今、ビジネスにおいてスピードが重視されています。
素早い決断は仕事を変えるといっても過言ではありません。
決断を早くできないとこれからのビジネスにおいてはどんどん、置いてけぼりにされる可能性が大きくなってきました。
今回はこちらの書籍を参考にしています。
本を読む時間がないという方にはこちらもおススメです。
最後までお読みいただきありがとうございます_(._.)_
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